2011年03月07日

【伊藤計劃】という病

彼の長編は三作だけだ。
たった三作。

『残虐器官』『ハーモニー』と、コレ。

メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫) [文庫] / 伊藤 計劃 (著); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)

ここでさんまのメタルギア検定。
知っていることといえば、
■バトルゲーム?
■スネークの声が明夫
■明夫を筆頭としておっさん声萌には垂涎の一品
接近戦にはCQC
ダンボールは有効活用、アイツ意外と使えるらしい
って事ぐらい。
自力でプレイしたことは皆無。
でも実は
メタルギア ソリッド 2 サンズ オブ リバティー PlayStation 2 the Best / コナミデジタルエンタテインメント
コレ持ってる。
エルドンがリフォーム時に持ち物を処分する時
「さんまってゲームするっけ??」
という会話から、
「じゃあコレだけ頂戴」
って、頂いた。

さて、この小説。
メタルギアというゲームのノベライズ
そう、ノベライズなのです。
今までノベライズに手を出していなかったのかと言えば、そんなこともない。
あまり御縁はないけれど、中学生の頃に読んだガンダムWEndless waltzのノベライズは
とてもとても好きな話。
その時と今回の相違点【知識ほぼ無し】
でも、作者曰く「ゲームを知らない人でも楽しめるもの」にした、とのこと。

なので、あえてゲームを事前にすることはなく、
【ほぼまっさら】な状態で読むことに。
それは無知の特権。
ゲームのノベライズってのは、ゲーム好きが手にとる。
そんな過半数を置いて、ほぼ白いイメージに、
この作家の文章だけで世界を作ることができる。
特権です。

で、です。
伊藤計劃の話で、泣いたことないんです。
涙もろいと自他共に認めるさんまは、
ツボすぎて棺桶にぶち込もうと思う伊藤計劃の本ですが、泣いたことないです。
でもこれは、涙した。
【オタコン】目線、老いたスネーク。
彼が語る対象。
@彼が物語を語る対象
A彼が語る物語の対象
それが、ぐわっとこっちに流れてくる。

中盤あたりまでは、【管理社会】が生んだ楔を斬りおとす【人】の戦い。
なイメージで、
ふんふん、と読み進めるのです。
戦って戦って戦って、
ふんふん、と文字を追うのです。
半分過ぎた辺りからか、終盤にかけて、何でだろう。
涙が出ました。

いや、それってアリか。アリなのか。
という展開もあるけれども、
最終的に、心に靄が残らない。
そう、
伊藤計劃の長編は三作とも、
決して後味の良くない終わり方だったとしても、
晴天を仰ぐような気分になる。
心地よいとか清々しいとかではなくって、
そこには酷く深い青い色があるだけ、っていうイメージで、
【物語が終わることに対しての未練】がない。

これは、ゲームをプレイしていなくても楽しめる。
完成された読み物であり世界。
大丈夫、ゲームしてなくても大丈夫。
本棚に【残虐器官】【ハーモニー】その横にコレを並べて、
思わず一礼、な具合。

読み終わった後に「オタコーン!!!」と叫んだのはさんまだけが無いはずだ。
posted by さんま at 23:08| 広島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読めヨメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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