気持ちを整理して語れるような気がするので、
いや、まだ全然な気もするけど、
とりあえず、語ります。
「安田顕ひとり語り 港町十三番勝負」@呉
このワードで引っかかってご来店いただいてる方もいるよう。
すみませんね、
舞台の内容かと思ってきたら、
こりゃなんとまた根暗なブログでね、
ほんとすまんね(´・ω・`)
姉の車で呉まで。
「クレアライン??」
「馬鹿言うな。無料じゃないんだぞ」
ということと
「海が見える道が良いの」
ということで。
「そろそろ海みえるぞ」
「海?」
ということで、どうでしょうファンのお約束、
「「うみだー!!!」」♪あったらしい〜たびがここからはじま〜る♪♪
と、馬鹿やりながら呉へ。
高校の体育館並みのキャパの開場。
グッズ買うために並んでましたが、ちらりと会場みると、
なんだかスクリーンに何か映ってる。
ちゃんと観たら
「中継☆楽屋」の文字。
つまり、あの姿見の前に机置いて、さらに座布団も置いて、
座りながらどうらん塗ってるであろう彼は、
「ヤスケンだ!!!」
ということ。
もう、開演前からテンション上がる。
後でいろんな人のブログみたら、ジャージだった場所もあるみたい。
でも、呉は浴衣でした。
和装が似合うヤスケンさん。
しかも、リアル楽屋。
ぼーんと鞄があって、ドライヤーらしきものがあって、
一通り塗り終わったら座布団をおろして、謎のストレッチ。
明らかに
「どこのばしてんだ(´・ω・`)??」
というストレッチもあった。
で、静止していない安田さん。
最後は浴衣のオビをほどいて、パンイチ。
ワタクシね、思います。
大好きな俳優さんがパンイチになったら、悲鳴だと思うけど、
国民は違う。
爆笑だから。悲鳴でも黄色いから。
まさに、黄色いから。
で、前は緑、後ろは青なボクサーパンツ一丁でフレームアウト。
ざわめく国民
「え? やっぱパンイチ??」
「まあ、脱ぐのが国王様だし」
「パンイチ??」
誰も否定しない。
パンイチを誰も否定しない。
暗転舞台に、本人曰く「焼き鳥屋」な衣装で登場。
畳み掛けるように、すごい声量とスピードで、
ブラームスの一番
謎の指揮と動きに合わせて語られるのは、
脱肛とフキの葉っぱで尻拭くな、というお話で。
んで、「完」なわけで。
「えええー」どよめく会場。
で、照明ON。
「ここからはアフタートークです。本編終わりましたよっ!!」
と、テーブルにご当地おつまみで酒飲む安田さん。
呉は
・小イワシの天ぷら
・牡蠣
・広島菜
でした。
ちなみに、灰皿+酒。
客席からすかさず「海老蔵っ!!!」
「ワタシが言ったわけじゃありませんよ?」
という安田さんの返し。
これ、モテリーマンのネタらしいです(´・ω・`)
何をするのかわかんない舞台でしたが、
そんなのは会場に入るまでの疑問。
会場に入っただけで、国王様の世界です。
ぐいんと引き込まれます。
様々な形態で一人語り。
おもにこちら↓↓↓
![北海道室蘭市本町一丁目四十六番地 [単行本] / 安田 顕 (著); 幻冬舎 (刊) 北海道室蘭市本町一丁目四十六番地 [単行本] / 安田 顕 (著); 幻冬舎 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51k6viG%2BSHL._SL160_.jpg)
の内容で語られるわけですが、
いろんな形態の一人語りですから、
落語っぽかったり、弁士っぽかったり、最終的には弾き語りだったり。
映像も世界観たっぷりで味があって、
ああもう、どっぷり。
舞台がね、シンプルで素敵なの。
安田さんが手動で開け閉めするスクリーンと、
最初はテーブルになってるパイプ製の直方体。
立てると、弁士のテーブル。
一方を立てればベンチ。
一本はずして、杖。
なんと言うか、
五歳、十歳、十五歳と年齢を徐々に重ねていく風景がね、
見えるんですよ。
安田さんはお父上であるヒロシさんになってるわけですが、
安田さんがちっちゃいころのお父上、
安田さんが大学生なころのお父上、
現在のお父上、
などなど、衣装もライトもなーんにも変わってないのに、
見えるの。
舞台セットだって、パイプの直方体しかないのに、
見えるの、リビングが。
そこにあるの。
ガラスの仮面現象です。
「……おそろしいこっ!!!」
みたいな。
白目つながり、的な。
映像がねえ、また素敵なんだ。
お母様が美人ねえ、と。
安田さん、女装問題ないじゃん。
NACSで唯一女装してない人な気がしたけど、
問題ないよ、安田さん。
安田さんだけど、安田さんじゃない。
憑依型ってヤツでしょうか。
ぐいんぐいんと引き込まれて、
公園のベンチに座ってるように見えるの。
背景が見えてしまうのです。
スゴイ役者ってのは、こういうことを言うんだ。
引き込まれるっていうのは、こういうことだ。
どういう表現が一番なのか、
よくわからないけれども、
押し付けでも、売り物でもない
家族愛が、無味無臭であふれ出ている舞台、だった気がします。
なんだか知らないけど、「いいなあ、家族」って、
そんな気になったりする。
ただもう、スゴイものを見せられた感覚。
何度も観たい。
毎日みたい。
中毒性とはこのこと。
魅せる、というのはこういうことだ。
今まで観てきた舞台の中で、一番好き。
一番大好きな舞台。
なんか、やっぱり上手に文章に出来ない。
まだ書き途中ということで、
うん。今日はこの辺で。